不調を改善する音楽療法♦音の周波数と脊髄の関係

自律神経のバランスを整える視床下部や延髄に反響

脳に伝わり、刺激を与えた音が、どうして心や身体に影響を与えるのか?

それは、音の刺激によって、副交感神経の働きが活発になるからです。

耳から伝わった音は、視床下部や延髄を刺激します。視床下部は、

自律神経のはたらきやホルモンの分泌をコントロールしています。

延髄は、呼吸など生命維持に特に重要な中枢であり、副交感神経が出る部位です。

3500ー4000ヘルツの高周波音は、この視床下部や延髄に反響するため、

より強い刺激となり、副交感神経のはたらきを活発にし、自律神経のバランスを整えるのです。

3500ー4000ヘルツといっても、どのくらい高 い音なのかなかなか想像しづらいですが、

グランドピアノの一番高い音が大体4180ヘルツなので、かなり高 い音といぅことになります。

モ—ツアルトの曲には、この視床下部や延髄に反響する高周波音が多く含まれています。

そのため、聞くだけで癒やされる、自律神経のバランスが整い、

心身を健康に保てるといった効果が期待できるのです。

人の耳に間こえる周波数は100ー10000ヘルツ程度

ヘルツとは、1秒間に生じる振動(周波)数を表す数値です。

個人差がありますが、人の耳に聞こえる周波数は約100ー10000ヘルツ。

これより高く、人の耳では聞こえない高い周波数を「超音波」、低い周波数を「超 長音」と言います。

それぞれの特徴を利用して、超音波は、医療や工業などに利用され、最近では、

超音波歯ブラシや超音波洗浄機などの家電にも活用されています。

超長音は、漁船や潜水艦の探知機などに利用されています。

ヘッドホン

高い音ほど頭頂の近く、低い音ほど尾てい骨の近くに反響

この音の周波数が脊髄と対応していることが、モーツアルト音楽療法研究の先駆者で

耳鼻咽喉科医のアルフレッド•A•トマティス博士によって報告されています。

「トマテイス理論」と呼ばれているこの理論は、左のイラストのように、

脊髄は頭頂から尾てい骨まで、ピアノの鍵盤のように並んでいて、

周波数の違いによって反響する部分が異なるというものです。

低い周波数の音ほど尾てい骨の近く、高い周波数の音ほど頭頂の近くに反響します。

尾てい骨は約250へルツ、腰椎は250ー500ヘルツ、胸椎は750ー2000ヘルツ、

頸椎が2000ー3000ヘルツ、延髄が4000ー5000ヘルツというぐあいです。

この理論をもとに考えると、低音がおなかにズシンと響いたり、

高音が頭にキンキン響いたりするのも納得できます。

周波数の違いを利用して病気予防や治療に役立てる

モーツアルトの曲は3500ー4000ヘルツの音が多いので、

副交感神経のはたらきを活発にする視床下部や延髄に反響するのです。

このトマティス理論から、周波数の違いを利用して自律神経を効果的に刺激すれば、

さまざまな疾患の予防や治療に役立てることができます。

歌ったり、音楽に合わせて踊ったりする能動的な方法ではなく、静かに音楽に 聞き入る方法なので、

受動的音楽療法と呼ばれ、現在の音楽療法の柱のひとつとなっています。

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